ローヤルゼリーの採取方法

ローヤルゼリーの採取について

ローヤルゼリーはミツバチの巣から摂れる食品です。女王バチのための特別なエサであるローヤルゼリーは、いったいどのように採取されているのでしょうか?たくさんのローヤルゼリーを効率的に採取するために使われる人口王台とは?この記事では、そんなローヤルゼリーの採取方法について詳しくご紹介します。

ローヤルゼリーの採取方法

ローヤルゼリーは、ミツバチの巣の中でも、女王バチ候補の幼虫が育つ王台というスペースから採取されます。自然界に存在する巣からローヤルゼリーを採取しようとしても、量が少ない上に、女王バチが育たなくなってしまうため、養蜂場では人口的に作った王台を使って生産しています。人口王台を使うことで、より効率的にローヤルゼリーを採取できるようになるのです。

人口王台とローヤルゼリー

ローヤルゼリーを採取するためには、人口王台を本物の王台だと思わせることが大切です。そのため、生まれたての幼虫を人口王台に移し替え、女王バチ候補の幼虫に仕立て上げます。実は、卵から孵った状態では、働きバチの幼虫も女王バチ候補の幼虫も同じです。人口王台に移された幼虫は、女王バチ候補と見なされ、ローヤルゼリーを与えられます。幼虫の大きさは1ミリ程度の大きさしかなく、生きたまま移さなくてはいけないので非常に繊細で大変な作業になります。その後、人口王台はハチの巣の中に移され、若い働きバチによってローヤルゼリーが蓄えられます。

ローヤルゼリーの収穫

幼虫を移虫してから72時間以内にローヤルゼリーを採取します。72時間以内に採取しないと、生ローヤルゼリーとしては認められません。移虫後36時間たった時点で採取することで、生産効率は低くても鮮度や状態を高めている養蜂場もあります。人口王台に幼虫を入れた時と同様、手作業で幼虫を取り出していきます。そして、ようやく人口王台からローヤルゼリーが採取されるのです。

ローヤルゼリーは、人口王台を使って採取されます。女王バチ候補の幼虫だと思わせ、若い働きバチにたっぷりのローヤルゼリーを分泌させるのです。ローヤルゼリーの採取には、細かく根気のいる作業が伴い、人間とハチが協力して作り上げているのです。